インテル、LinuxベースのウルトラモバイルプラットフォームMIDを発表〜Engadget Japanese
すでにマイクロソフトと組んでWindowsベースの「オリガミ」ウルトラモバイルPCを展開するインテルから、今度はLinuxベースの新モバイルプラットフォーム "MID" (Mobile Internet Devices)が登場します。今週のIDF北京で発表されるもので、すでに読めるスライドによればビジネス向けだった(Windowsベース)UMPCよりコンシューマー / プロシューマー向けとなり、価格もコンシューマレベルをターゲットとする製品。スライドで解説されている「2007年前半」リファレンスデザインでは
Linux / 組み込みOSベース。
画面サイズは4.5から6インチ、解像度は800x480から1024x600。タッチスクリーン。
QWERTYキーボード搭載。重さは300g。
ビデオカメラやVoIP用Bluetooth搭載。
スタンバイからの復帰5秒以下、コールドブートでも20秒以下。
インターネット接続を前提。WiFi , HSDPA, etc
ソフトウェアはFirefox、Google MapsやWEBベースオフィスアプリなどオープンソース / プロプラ混成。
コンシューマ向け / メディアセントリックな機器としてプロプライエタリを含む多彩なコーデックサポート。
最初のMID向けOSは紅旗LinuxベースのMIDINUX。フットプリント500MB以下、ブート18秒。
リファレンスデザインとGUI、MIDINUXの画面は下のギャラリーで、詳細はリンク先のpdfにて。
開発者向けスライドによれば、ターゲットユーザは「コンシューマ:メディアセントリック。テクノロジー好きな若年層。テクノロジーとともに育ち、常につながっているネットのヘビーユーザ(及びモバイルプロフェッショナル)」。用途は動画・音楽・テレビ・ゲームといったメディア系のほかソーシャルネットワーキング、VoIP通話、チャット / IM、ブラウジング、メール、Blog。
つまりソニーmyloやノキアのインターネットタブレット、あるいはビジネス以外で使われるW-ZERO3のような、携帯では足りないくらいネットをヘビーに使う層向けのUMPC。「コンシューマ向け価格帯」がどの程度になるのかを含め、今後登場する実際の製品に注目です。